準備要らずですぐに出来る、体を使った遊びです。動物の歩き方、しぐさ、鳴き声をマネして体を動かします。動物歩きを遊ぶことで、手や足や体をスムーズに動かしたり、体勢を維持する力を身につけます。他の呼び名: 動物ごっこ。動物モノマネ。模倣運動。アナロゴン。
室内の移動や鬼ごっこで遊ぶときなど、子どもが走ってはいけない場面があります。「走ってはダメ!」と言うよりも、「犬歩きで歩きましょう」とか「ペンギン歩きで行きましょう」と言うことで、子どもたちが走るのを防ぎます。
動物歩きのイラストをまとめた、無料のダウンロード素材は、このページの1番下にあります。
動物歩きの遊び方
大人は動物の特徴を捉えた動き、鳴き声、しぐさを見本として子どもに見せます。
子どもは大人の動きをマネして遊びます。
いろいろな体の動かし方を楽しみます。
犬歩き
両手の平を床につけます。
膝をつけます。
人の赤ちゃんがハイハイをするようにして歩きます。
犬のマネをしながら「ワンワン」と吠えたり、「ウゥー」と威嚇したりします。
「ハアハア」と言いながら走り出します。
猫歩き
両手の指を軽く閉じて床につけます。
足は軽く曲げて、つま先で立ちます。
猫のように音を立てずに、静かに、しなやかに歩きます。
「ニャー」と鳴いたり、寝っ転がってゴロゴロします。
熊歩き
両手の平を床につけます。
膝を軽く曲げて、お尻を上げます。
「のっしのっし」と言いながら、熊のマネをして歩きます。
時々、立ち上がって両手を上げて「ウォーッ」と唸り声をあげます。
クモ歩き
仰向け寝ます。
手を立てて床につけます。
足を90度に曲げて立てます。
背中は真っ直ぐに伸ばした体勢でクモのように歩きます。
前後左右、好きな方向に進みます。
この体勢で鬼ごっこをする「クモ鬼」という遊びがあります。
ワニ歩き(トカゲ歩き)
うつ伏せに寝ます。
低い体勢のまま、お腹を擦りながらズリズリと前に進みます。
時々、手をワニの口のように開いて噛み付きます。
アシカ歩き(アザラシ歩き)
うつ伏せに寝ます。
両手を真っ直ぐ伸ばして上半身を起こします。
足は伸ばして閉じます。
両手の平をついて、腕の力だけで前に進みます。
「アウアウ」と鳴きます。
カニ歩き
両手をチョキにして顔の横に持ってきます。
腰を落としてガニ股になります。
「チョキチョキ」と言いながら、指のハサミを開けたり閉じたりします。
カニのように横歩きをします。
ゾウ歩き
片腕を自分の鼻に付けて、ゾウの長い鼻のようにブラブラと動かします。
時々「パオーン」と言いながらゾウの鼻を上げます。
足を開いて「ドスンドスン」と前に進みます。
ウサギ跳び
両手を頭の上に持ってきてウサギの耳を作ります。
足を閉じたまま立ちます。
「ぴょんぴょん」と言いながら、両足飛びで前に進みます。
歩幅は小さく続けてジャンプします。
カエル跳び
両手の平を床についてしゃがみます。
そのままの状態から両足飛びで、大きく前にジャンプします。
手から着地して同じ体勢になります。
「ケロケロ」「ゲロゲロ」と鳴きます。
ヘビ歩き
うつ伏せに寝ます(仰向けでもいいです)。
頭の上に手を伸ばして、くっ付けます。
「ニョロニョロ」と言いながら体を左右にくねらせます。
足先で床を押して滑りながら前に進みます。
アヒル歩き
しゃがみます。
右手を顔の前にに出してクチバシにします。
左手を後ろに出して尾羽にします。
「グワグワ」とか鳴きながら歩きます。
「ニワトリ歩き」や「ヒヨコ歩き」としてもいいです。
ラッコ泳ぎ
仰向けで寝ます。
両手はお腹の辺りに置きます。
足裏で床を蹴って頭上に滑りながら進みます。
時々、お腹の上で貝を石で叩くしぐさをします。
牛のお昼寝
遊びに疲れてきたら、ちょっと休憩。
牛のように体を横に倒して寝ます。
時々「モーモー」と鳴きます。
口をモグモグモグさせて反芻(はんすう)をしてもいいです。
カメ歩き
うつ伏せに寝ます。
両手を広げて床につけます。
足も開いて床につけます。
首を伸ばします。
カメのようにゆっくりと歩いて進みます。
時々、甲羅の中に手足を引っ込めるしぐさをします。
誰かが手を叩いたら、手足を引っ込めるという遊びにしてもいいです。
モグラ歩き
うつ伏せで寝ます。
手足を縮めて丸くなります。
手先で土をかき分けるしぐさをしながら、モグラのように前に進みます。
遊具のトンネルがありましたら中に入ります。
ペンギン歩き
真っ直ぐ立って両手を腰の辺りで羽のように広げます。
つま先を上げてカカト歩きをします。
ペンギンのように歩幅は狭くちょこちょこと進みます。
ハクチョウ歩き
つま先立ちで歩きます。
両手を左右に広げます。
ハクチョウの羽のように上下に羽ばたきます。
手先はしなやかに大きく動かします。
「ちょうちょう歩き」でもいいです。
まとめ
イラストの通りに体を動かす必要はありません。オリジナルの動きや鳴きマネをして新しい遊びをつくって下さい。
ライオン、パンダ、ナマケモノ、フラミンゴ、鳥、魚など、他の動物の真似をしても良いです。
動きになれないうちは転ばないように注意して下さい。
遊びのアレンジ
動物歩きで「 鬼ごっこ 」をして遊んでもいいです(アヒル鬼、クモ鬼、ワニ鬼など)。逃げる方も追う方も、動物のマネをしながら鬼ごっこを遊びます。
「動物歩き競争」をして遊んでみる。スタートとゴールを決めて、ゴールまでの速さを競う競争をしてみる。
動物歩きで「まわりじゃんけん」をして遊んでみる。2人でじゃんけんをします。じゃんけんに負けた人は相手の周りを動物歩きで周ります。もしくは動物歩きで壁をタッチしてから戻ってきます。
「ジェスチャーゲーム」のように、何の動物のマネをしているかを当てるゲームをしてみる。
ダウンロード資料
どうぶつあるきをまとめたものを作りました。印刷して掲示したり、配布するなど、自由にお使い下さい。
コメント
初めまして!
すごくわかりやすいイラストですね!
インスタでこの画像を使わせていただきたく、ご連絡を致しました。
SNS投稿などで使用可能でしょうか?